《めてみみ》成功の裏にあるもの

2022/04/07 06:24 更新


 小田急SCディベロップメントが運営する本厚木ミロード(神奈川県厚木市)の3月の売上高が、開業から40年で過去最高となった。前年同月比で12%増、20年同月比でも29%増だった。

 月内に行った開業40周年記念の大型販促が実った。ポイント4倍企画や特別セール、プレゼント企画などが好評で売り上げを押し上げた。支えたのは「ショップスタッフの頑張り」(石田裕司本厚木営業室支配人)だ。

 「スタッフにも40年の感謝の思いを届け、施設、スタッフ、お客が一体となってイベントを盛り上げる」ため、この期間中、様々なES(従業員満足)施策を実施した。記念ロゴを入れた胸章ピンバッジやはちまきを配り、勤務者500人に菓子や「豪華弁当」を振る舞う日も設けた。新型コロナの感染防止策を徹底しながら、2年間できていなかった従業員懇親パーティーも開いた。ES施策は「非常に好評で、スタッフのモチベーションアップにつながった」という。

 大型イベントの際にES施策を強化するSCが増えてきた。スタッフのレベルアップのため、スタイリングやVMDの館内コンテストを行う施設もある。感染を防止しながら、客に楽しさを提供するイベントを成功させるには、スタッフが前向きに働ける環境作りが欠かせない。イベント以外でも同様だ。



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