新年度を迎えて、新たな気持ちで仕事に臨む人も多いであろう。今日、入社式を行う企業も多い。この2年間はコロナ禍で入社式を中止したり、オンラインで開催する企業も多かった。今年度はリアル(フィジカル)で入社式を行う企業が増えている。
新社会人の皆さんは、コロナ禍での学生生活、就職活動と大変な時期を過ごしてきた。学生生活でもオンラインの授業ばかりで、友人と過ごす時間も限られたと聞く。今日から始まる新生活でも、依然としてオンラインとリアルが入り混じったものになるであろう。
この2年の間に、様々な企業がリモートでも成り立つビジネスの仕組みを模索してきた。都心ではオフィスの統廃合やオフィス内のフリーアドレスを導入した企業も多い。しかし、衣料品という物作りを進めるうえで、実際に顔を突き合わせて話し合わないと前に進んでいかない仕事があるのも事実だ。作り手の情熱をスタッフで共有する仕事など、フィジカルでしか成り立たない工程もある。
ファッションは、工業製品としての品質とデザインの持つファンタジーが入り混じったものだ。そして、製品を通して、作り手の思いや情熱をユーザーにまで伝えるのがファッションビジネス。そのアイデアはフィジカル、デジタルにかかわらず無限大にあるだろう。だから面白い。