《めてみみ》ありがとうと当たり前

2021/05/17 06:24 更新


 ビジネスで成功している知人に秘訣(ひけつ)を尋ねると、「感謝すること」との答えが返ってきた。具体的なノウハウが聞けるかという期待からは外れたが、知人いわく「人生においても、仕事においても、最も重要なこと」だと。

 家族や友人、同僚などの人だけでなく、癒やしを与えてくれるペット、目にした素晴らしい景色、出合った有益な情報など、あらゆるモノ・コトが感謝の対象になるという。感謝の気持ちを「ありがとう」と言葉でも発し、日記やSNSでも記録し続けている。

 ありがとうという誰もが知るありふれた言葉の対義語をご存じだろうか。漢字にすると分かりやすい。ありがとうは「有り難い」、つまり滅多にないこと、珍しいことを差す。対義語は、よくあること、珍しくないことを意味する、「当たり前」。

 コロナ禍以前は、人と対面で会うのが当たり前、服は店で買うのが当たり前、仕事帰りの一杯も当たり前だった。そうした当たり前が、ありがたいことだったと実感できる1年が過ぎた。対面で会ってくれる相手、店に来てくれる客、おいしい食事や心地良い時間を提供してくれる店に対する感謝の気持ちが生まれてくる。すぐに成功に直結するかどうかは分からないが、感謝に気付く新たな視点を得られたことは、この1年の良い側面だったと感じる。



この記事に関連する記事