落ち着いた雰囲気の中でお茶を楽しむ――高級ホテルなどでのアフタヌーンティーを「ヌン活」としてSNSで発信する女性が増えている。今の季節はイチゴをふんだんに使った打ち出しが多いが、目立ってきたのがファッションブランドとの協業だ。
ザ・リッツカールトン大阪は昨年12月から「ジミー・チュウ」と協業するアフタヌーンティーを開いている。第2弾では20年春夏レディスコレクションを再現したスイーツなどが揃う。
フォーシーズンズホテル京都は昨秋、仏「ランバン」創業130周年を記念し、「ランバン・コレクション」と日本のホテルでは初の協業アフタヌーンティーを開いた。「高級ブランドとの相性は良い」と同ホテルの担当者。以前取り組んだ高級ブランドの香水ラインとの協業が好評で「手応えがあった」。「泊まるとなると敷居が高くなるがアフタヌーンティーだと気軽に非日常を楽しんでもらえる」。新客層として狙うミレニアル世代へのアプローチとしても有効だという。パティシエが何度も試作を重ね、こだわりのアフタヌーンティーに仕上げていた。
ファッション業界では様々な協業があふれるが、本物には本物しか似合わない。ファッションの持つおしゃれなイメージやそれぞれの顧客層。他の業界から見て魅力的に映るブランドになれているだろうか。