《めてみみ》次世代顧客の開拓?

2019/10/30 06:24 更新


 若い世代にとって今まで以上に百貨店の存在が遠くなっているようだ。そもそも買い物する場の選択肢に入っていない。最近では百貨店メンズフロアでは従来型の単品平場がどんどん減り、ブランドショップ化が加速している。地方都市では百貨店の店舗閉鎖もさらに続く。同様に百貨店を主要取引先とするアパレルメーカーも既存の売り場を確保するのが難しくなっている。

 百貨店の主要顧客であるアダルト・シニア層を対象にしたカジュアルブランドは生き残りへの競争も激しさを増している。今年から来年にかけ、各ブランドで次世代顧客の開拓を狙った新ラインの投入が相次いでいる。環境配慮型をはじめ、サステイナブル(持続可能)などをテーマにした新ラインが目立つ。

 次世代顧客の獲得は歴史を重ねてきたブランドにとって急務なのは分かるが、ブランド単体の改革だけでは限界があるのではないか。百貨店でも次世代顧客を獲得できるのは大都市圏などの一部の店舗に過ぎないだろう。

 今後、少子高齢化がさらに進むなか、これまでブランドを支えてきてくれた既存顧客の満足度を高めるために全力を尽くすのも大事ではないか。ブランドのオリジンを深掘りし、進化させることで、世代を超えて愛してくれるファンを作り出せるか。それによって未来も変わってくるだろう。


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