《めてみみ》“なぜ”の追求

2018/11/06 06:24 更新


 野村不動産は1日、東京・上野にノーガホテル上野を開業した。地域の職人、クリエイターと宿泊客がつながる文化、アートの体験型施設だ。130の客室は1泊2万~3万円台が中心。シンプルで温かみのある調度品や地域色を出したギャラリー、レストランなど居心地の良い空間で、国内だけでなく、何度も日本を訪れる外国人需要を取り込む。

 同ホテルの総合的なキュレーターが黒崎輝男氏だ。オリジナル家具を販売する「イデー」の創始者で、流石創造集団を05年に設立して生活文化の拠点作りを手掛ける。一方、東京・青山で都市型マルシェ「ファーマーズマーケット」を運営、生産者と都市生活者をつなげた。ビンテージ品が集まる「ロー・トウキョー」はファッション領域に広がる。

 活動は都市部にとどまらない。石川県小松市で限界集落の再生に取り組む「滝ケ原ファーム」がその一つ。ファーマーズの若手メンバーが移住、古民家をリノベーションし、民宿施設やカフェなどを運営する。「お金に縛られず、楽しく、豊かに暮らす」現代版ユートピアだ。

 地域に埋もれる価値あるものを見いだしてリユースし、新たな価値を創造する。既存の小売業の行き詰まりは「どうしたら良いのかで終わっている。なぜなのかをとことん追求すべき」という黒崎氏の言葉が重く感じられた。


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