《めてみみ》「酷暑」点描

2018/07/30 06:24 更新


 今年のセミは声が大きい。しかも多い。閉めた窓の隙間から大音量が流れ込む。毎朝、日の出とともにセミの大声に起こされている。セミは土の中で7年過ごすという。今鳴いているセミが土にもぐったのは7年前、2011年の夏だったのだろうか。

 この年、東日本大震災が起き、福島第一原発事故を受け、日本中の原発が止まり、電力不足の懸念から節電が呼びかけられた。記録的と言われたその前の年ほどではないが、11年の夏も暑かった。家電店では扇風機が飛ぶように売れ、都会の道路には打ち水がまかれた。冷房温度が27、28度に設定されたオフィスではスーパークールビズが提唱された。暑い夏を節電しながら、何とか快適に過ごそうという工夫だ。

 最高気温を更新し続ける今年の夏。今からエアコンを頼んでも設置は8月後半。ドラッグストアのスポーツドリンクコーナーは品薄気味で、銘柄によっては在庫がない。生命の危機が懸念される猛暑。快適に過ごすためよりも、今年の夏はまず命を守るための行動が求められている。

 近隣の商業施設がにぎわいをみせている。いつもより客が多いし、滞在時間も長いようだ。店によると、朝から来店し、夕方まで過ごす家族や年配者も多いという。商業施設には、避難場所としての機能も求められているということだろう。


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