「第1回中国国際輸入博覧会」(CIIE2018)が11月5~10日、上海国家会展中心で開かれる。博覧会は17年5月に開かれた「一帯一路」国際協力サミットフォーラムで、習近平国家主席が開催を発表した。輸入に特化した総合見本市で、内外15万社のバイヤーの来場を見込む。
国家主席を含む中国の要人に加え、各国からVIPが多数来場すると言われる。中国が国家の威信をかけて開く大展示会だ。11月に入れば上海は厳しい警備体制が敷かれることになる。ホテルの中には会期中に大きなイベントを控える動きもある。
秋の上海は大きな展示会が目白押し。繊維関連ではインターテキスタイル上海やITMA(国際繊維機械展)アジアが予定されている。例年なら国慶節明けに開かれていたインテキ上海が、今回は9月下旬になる。最終日は国慶節の連休前日となる。ITMAも当初の11月から10月中旬に会期変更となった。博覧会開催のため予定が前倒しされた。
今回のインテキ上海は欧州展示会と日程が近く、欧州企業にとっては慌ただしい。上海へ来るバイヤーは、国慶節の大移動と帰国のタイミングが重なるので、こちらも大変なことになりそうだ。博覧会には日本から約500社が出展を予定し、出店面積は国別で第1位になっている。新たな博覧会はビジネスチャンスとしての期待は高い。