《めてみみ》街の洋服屋の本

2018/06/04 06:00 更新


写真はイメージです

 男性向けのスタイリング指南本が増えている。メンズファッション誌が監修したものから、百貨店バイヤーやセレクトショップのディレクターの服選びやコーディネート術まで幅広く、ハウツー漫画もヒットしている。

 個店オーナーによる本まで出てきた。東京・恵比寿で25年にわたりメンズ専門店、Pt・アルフレッドを経営する本江浩二代表の『オヤジの着こなしルール』(世界文化社)は〝悩みを味に変える〟をテーマに、同世代の迷えるオジさんの相談相手になれる本だ。「何を着たらいいか分からない」「服は奥さん任せ」「自分のスタイルはこれでいいのだ」と思い込むオジさんが、少しでも変わるきっかけになって欲しいという。

 洋服もネットで気軽に買える時代。だからこそ、顧客の人生に寄り添い、懐に一歩踏み込んで悩みを解決してきた街の洋服屋=個店の役割が今後、増してくるのではないか。顧客のワードローブまで理解したパーソナルなスタイリング技術は、ますます求められるだろう。

 本江代表は、オジさんが〝ちょっとすてき〟に見えるコツとして「自分のサイズを再認識」「意固地なこだわりをリセット」「加齢を味方に」「若い頃のファッションを復習」「相談できる相手を見つける」という五つの法則を挙げている。皆さんも街の洋服屋に足を運んでみては。




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