《めてみみ》上海のカフェ人気

2018/05/23 04:35 更新


 上海ではカフェブームが続いている。どのカフェでもパソコンで仕事する人、のんびりと本を読む人、おしゃべりを楽しむ人たちでにぎわっている。上海でカフェブームに火を付けたとされる静安寺の店に行ってみた。数人の大学生がお金を出し合って作ったという店は、簡素な作りのテーブル、椅子、ソファなどを並べただけ。日本ではよくある店舗だ。

 旧フランス租界の中にも古い建物を改造したカフェが増えてきた。ここも入ってみると若い人たちが運営している店が多い。内装は様々だが落ち着いた雰囲気の店がほとんど。数メートル間隔で軒を連ねているところがあったりして少し心配になる時もある。

 小さなカフェだけでなく大資本のカフェも増加中。米国系の著名な店舗は上海中心部に巨大な旗艦店を開設した。コーヒー豆を焙煎(ばいせん)する工程が全て見られる高級感のある店舗は、いつ行っても長い行列で入れない。

 中国系のカフェの中にはネット販売に力を入れるところもある。ネットで注文すると最も近い店舗から出来立てのコーヒーを運ぶという仕組み。今年に入ってから急速に存在感を増してきた。クーポンを使えば、コンビニのコーヒーより安い時もあり人気だ。都市部では可処分所得が増え、コーヒーを楽しむ人が増えてきた。様々なニーズを捉え、カフェの勢いが止まらない。




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