上海市内も春節(中華圏の旧正月)前の飾りつけが始まった。事業所の入るビルでも、飾りがクリスマスから春節へと変わった。ジェトロ(日本貿易振興機構)が昨年12月に公表した「中国の消費者の日本製品等意識調査」によると、行きたい国の第1位に日本がなった。日本のイメージを聞くと「エコ」「サービスが良い」「礼儀正しい」が1位だったものの、「ファッショナブル」はフランス、イタリアに次いで3位。
日本でしたいことは「娯楽施設で遊ぶ」「食事」「買い物」が上位になった。第4位に「桜観賞」が入ったほか、「アニメや映画の舞台となった場所を訪れる」も約12%あり、旅の目的の多様化がうかがえる。
日本の情報をどこから得ているかというと、中国の親族、友人、日本に住む親族、友人と答えた人が圧倒的に多い。旅行会社、日本の観光案内所も高く、SNS(交流サイト)、テレビ番組、旅行雑誌・書籍と答えた人はいずれも10%以下だった。
日本での体験は中国へ戻ってからも生きている。越境ECで日本製品購入の有無を聞いたところ、7割近い人があると回答している。理由の上位には「中国では販売されていない製品だから」「日本で購入して気に入った製品だから」といった理由が上位に入っている。今年の春節は2月16日。休暇は15日から。あと1カ月だ。