《めてみみ》ECとの組み方

2017/11/16 04:00 更新


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 中国の「独身の日」(11月11日)のネット販売額は今年も盛況だったようだ。米国では感謝祭の次の日(今年は11月24日)から始まる最大商戦、ホリデーセールが控える。今年は既に特別セールが11月初旬から始まっているそうだ。こちらの主役もEC。昨年大きく売り上げを伸ばし、今年も全体では3・6~4%増の予想(全米小売業協会)だが、うちECは11~15%伸び、1364億~1413億ドルになる見込み。全体の約2割を占める勢いだ。

 「単にネット経由で売れているという話ではない」とある素材メーカーの幹部は指摘する。「消費者の買い方や買う場所が変わるということは商流が変わるということ。我々も既存取引先に固執せず、ネット専業アパレルなど新たな成長企業にアプローチしなければならない」と危機感を募らせる。

 ある商社は、米国の有力ファッションEC企業にトップ自ら乗り込み、既に取引を開始した。別の商社は、「ネット企業は、生地のストックやバリエーションを求めており、当社との相性は非常に良い」と国内外でアプローチを強めている。

 今、大きくビジネスの中身も取り組み先も、その組み方も変わろうとしている。プレーヤーがガラッと変わる可能性がある今はピンチでもあり、チャンスでもある。この機会、生かすも殺すも自分たち次第だ。



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