多様化するメンズインナー開発 ジェンダーレスなど時代変化を背景に

2023/02/28 07:59 更新有料会員限定


大ヒットとなった「ワコールメン」のレースボクサー(藤井大丸)

 ランジェリー・ファンデーション中心の企業がメンズインナーの開発を加速している。ワコールのほか、北陸産地の素材・製品メーカーも新商品を相次ぎ打ち出し、初の製品ブランドを提案する素材企業も目立つ。

(壁田知佳子、山田太志)

レディスインナーメーカー、販売伸び商品多彩に

 メンズインナーの21年の市場規模は2300億円(矢野経済研究所調べ)、レディスインナーの5580億円に比べると小さい。ただ、ジェンダーフリーやダイバーシティー(多様性)、男性の下着に対する価値観の変化や自己購買の増加など時代変化を背景に、レディスインナー素材を用いたカラフルでファッショナブルな商品が増えてきた。日本ボディファッション協会(約50社)の出荷統計では、21年の販売金額は19年比でレディスインナーが190億円を落としたのに対し、メンズインナーは65億円減と落ち幅が小さい。これもレディスインナーメーカーのメンズ強化の一因と見られる。

 ワコールの「ワコールメン」は22年4~12月の売上高が前年同期比50%増。ウェブストアでの販売も2.5倍と好調だ。レース使いの「レースボクサーパンツ」、「ふんどしネクスト」がヒットしたほか、「ビューティフルピープル」「Nハリウッド・コンパイル」をはじめとする協業商品も増えてきた。

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