名鉄一宮駅直結の複合施設「イチ*ビル」 地元アパレル企業が多数出店

2025/12/10 06:28 更新NEW!


 24年1月に閉店した名鉄百貨店一宮店を大規模修繕とリニューアル工事し、完成した名鉄一宮駅直結の複合施設「イチ*ビル」には地元の名古屋、岐阜のアパレル企業の出店が目立つ。また、地場産業である一宮のテキスタイルを用いた展示企画も催している。

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 元々名鉄百貨店一宮店に出店していたエフリード(名古屋市)が展開するレディス専門店「モア」は、ミセス向けの「モア」、カジュアルの「トロワシス」、エレガンスの「アンナルナ」の三つのブランドを扱う複合店だ。今回は約90平方メートルに売り場が広がった。

テナント出店のモデルケースにする「モア」

 従来はコンセッショナリーショップでの出店が中心だが、「今回をテナント出店としてのモデルケースにしたい」と強調する。40~60代を中心に、名鉄百貨店時代の顧客も付いていることから、期待を寄せる。

 サンラリーグループ(岐阜市)のアスプリが運営する婦人セレクトショップ「クヌッフェル」は、全国7店目。東海地区には初出店となる。大人の女性に向けたトレンド服を中心に小物雑貨なども扱う。

東海地区初出店となる「クヌッフェル」

 自社ブランド「シードレイク」のほか、国内ブランドでは「アンカルネ」など、海外では「オネット」「スペルガ」などをセレクトする。30代から上の感度の高い女性客を狙う。

 ジュニアー(名古屋市)が展開する「セレクトショップジュニアー」は、Sサイズの「リリアンビューティエクラ」、レギュラーサイズの「ロブジェ」、大きいサイズの「ピサーノ」の三つのブランドを扱う。売り場面積はバックヤードを合わせて100平方メートル強。

S~Lサイズで3ブランドを展開する「セレクトショップジュニアー」

 名鉄百貨店一宮店に個別ブランドで出店していた時の顧客に加え、さらに今回のリニューアルオープンで年齢層の若い客、サイズに悩みがある客を取り込んでいく。

 1階エスカレーター横には尾州テキスタイルの魅力を発信する取り組みとして、ニューヨークで活躍するファッションデザイナー、Asato氏のプロデュースで尾州織りの織元である西川毛織、木玉毛織、小塚毛織の生地を使ったキャミドレス、作務衣、Tシャツを並べる。また、地下1階にはカナーレジャパンによる織物も展示する。

尾州産地の生地で作ったアイテムも期間限定で展示


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