名古屋鉄道は、名鉄都市開発、日本生命保険、近畿日本鉄道、近鉄不動産が共同事業者となり進めている名古屋駅地区再開発計画について、事業者間で事業化を決定したと発表した。
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再開発のスケジュールは26年度に解体着工し、27年度に新築着工、33年度に第1期本工事完工を予定する。
再開発の基本方針は、名古屋駅前に「新たな価値観と文化を創発する唯一無二のランドマークをつくり上げる」こと。
トレンドに応じた可変性と当地ならではの地域性を備えた商業施設開発、体験型のエンターテインメント性に富んだ集客施設の導入、全国最大級の1フロア貸室面積で多様な働き方に対応するオフィスの供給や、米ハイアット系の高級ホテル「アンダーズ名古屋」の導入で、新たな価値や魅力を集積する。
街作りでは、3層(地下1階・地上1、2階)の南北歩行者ネットワークの整備や、屋上広場や屋外テラスなどで滞留時間の延長に取り組む。
そのほか、空飛ぶクルマなどの次世代モビリティーに対応したスーパーモビリティーハブ機能の整備、バスターミナルの再整備に乗り出す。
建物は地下2階~地上31階。構成は南と北に分かれ、南街区にはホテル(延べ床面積約2万7000平方メートル)、オフィス(約5万1000平方メートル)、バスターミナル。北街区には商業(約9万5000平方メートル)、鉄道駅、オフィス(約14万9000平方メートル)が入る。