繊維専門・素材メーカー系商社繊維部門の24年3月期連結決算は、利益の伸びが目立った。為替の大幅変動など調達コストや人件費の上昇などコストアップ要因が重なる中でも進めてきた収益改善策が実っている。
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価格改定進める
帝人フロンティアが中核の帝人連結繊維・製品事業は、営業利益を120億円台に乗せた。伸びた衣料繊維では、北米向け生地や中国向けの生地・衣料品、国内向けの衣料品。産業資材では、水処理フィルター向けのポリエステル短繊維や人工皮革、インフラ補強材が好調。伸び悩んだのは、欧州向けの生地や産業資材の海外向け自動車関連の一部用途。仕入れコストは上昇したが生産効率の改善や販売価格の改定を進めた。
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