マッシュホールディングスは来春、北米に進出する。ニューヨークのロウアーイーストに18年4月、レディスブランド「スナイデル」の路面店を出すほか、ルームウェアブランド「ジェラートピケ」の出店も計画する。これに合わせ、8月28日にマッシュUSAを設立している。
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11月末~2月14日にジェラートピケの期間限定店を開き、その後で同じ場所にスナイデルを出店する。2層で145平方メートル。ロウアーイーストは注目のエリアだが、まだ賃料が上がり切っておらず、良いタイミングと判断した。ジェラートピケの路面店は同地区で別の物件を契約する予定。
スナイデルは、ストリートフォーマルをコンセプトとするブランドの個性を打ち出し、ジェラートピケはクリスマス商戦などニューヨークのギフト需要の高さを見込む。実店舗は赤字を出さず、ECで1ブランド当たり月1000万円を売り上げるという事業プラン。事業はECと卸を軸に据える。
◆今期は720億円を計画
マッシュホールディングスは今期(18年8月期)、売上高720億円(前期比12.3%増)を計画する。新規出店の店舗数は未定だが、積極出店を続ける。18年春にはレディスファッションの「セルフォード」、コスメの「to/one」(トーン)の2ブランドがデビューする。海外はニューヨークに続き、シンガポールやタイ・バンコクでの支社設立も予定している。
こうした大きな投資を控えるが、営業利益率は前期(11.6%)以上を目指す。主力ブランドの強化やコスト構造見直しにも取り組み、早期に営業利益率15%、営業利益額100億円を達成したい考え。