マッシュグループが23年で25周年を迎えた。CG、ファッション、ビューティー、フードの4事業を、「知識も経験も人脈も全くなかった」ところから始め、今や年商は1000億円を超えるまでに成長した。マッシュホールディングス社長の近藤広幸は、「ゼロからやる以外にチャンスはなかった」と話す。
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CGに可能性見いだす
90年代半ば、専門学校を出た近藤は渋谷の建築デザイン事務所に就職した。先輩たちのように製図板や定規は使わず、事務所に頼み込んで入手したパソコンを使い、CAD(コンピューターによる設計)や画像編集ソフトで住宅やインテリア、リフォームをデザインし、プレゼンテーションまで行っていた。
当時、建築デザインの業界では、コンピューターでグラフィックを制作する人材や企業も圧倒的に少なかった。近藤は、この分野でなら、経験の浅い自分でも仕事を取っていけると思っていた。