丸井織物はオリジナルTシャツ作成サービス「Up-T」(アップティー)でAKB48とひろゆき(西村博之)氏を起用した新CMを4月11日から全国で放映開始した。プロモーション強化により、24年度売上高は前年比36%増の45億円を見込む。
(中村恵生)
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11日に出演者が登壇してCM発表会を開催、AKB48から小栗有以、山内瑞葵、大盛真歩、佐藤綺星、平田侑希の5人と、ひろゆき氏はオンラインで参加した。CMは4タイプ9バージョンを制作、オリジナルダンスや歌が流れ、先生役のひろゆき氏がAKBメンバーに論破されたり、ダンスするといった内容。
丸井織物の宮本智行代表取締役専務はメンバー起用の狙いについて「ひろゆきさんは若い人への影響力がある。48グループとはこれまで、NMB48とのTシャツデザインコンテストやSTU48との取り組みなどしている。今回、満を持してAKB48と契約した」と語った。
新CM配信に合わせ、AKB48の全メンバーが手描きイラストなどでデザインしたTシャツ、パーカ、タオルを限定販売する。ひろゆき氏も似顔絵や「論破」の文字を入れたオリジナルTシャツを販売する。
アップティーは21年に芸人のかまいたちを起用した全国CMを放映するなどプロモーションを強化しており、新CMでさらに認知向上や事業拡大を目指す。プリントの生産体制も本社地区の工場に加え、旧倉庫精練跡の金沢も拡充し、自社だけで年300万枚の体制を整える。売上高は昨年の約33億円からさらに成長を見込み、国内だけでなく昨年開始した米国での販売も伸ばす。