丸井Gアニメ事業、新規コンテンツ拡大

2016/08/12 06:31 更新


 丸井グループは今年4月に発足したアニメ事業で、新領域のコンテンツを拡大し、新規顧客を開拓する。これまで都心有力店などで開いていたアニメ関連のイベント、物販をグループで一元化し、店舗、ウェブ、カードを連携させて独自のビジネスモデルの構築を目指す。

 自社カード会員にアニメ好きが多く、コアなファンはアニメへの消費額がファッションとほぼ同額に達することがアンケートなどで分かったため、アニメ事業に進出した。社員6000人を対象にした調査でも同様の結果で、「自称オタク」の比率が全体の25%だったことも事業化を後押しした。

 店舗でのアニメ関連イベントは5年前から渋谷、新宿、なんばなどで開いており、「アニメ好きを中心に新規客の来店につながった」(青木正久アニメ事業部部長)という。アニメイベントは16年度、全25店の半数で開き、前年比3割増の200企画に達する見通しだ。グッズの販売だけでなく、サイン会、トークショー、原画展などで集客に結び付ける。

 同社の店舗がない地域でもイベントを開催する。今年3月に宮崎、8月に岐阜で「おそ松さん」のアニメイベントを開催。宮崎はボンベルタ橘の60平方㍍の会場で、缶バッジなどグッズの売り上げが4日間で3000万円に達した。

  商店街や行政、商工会議所と連携した「街歩き謎解きイベント」(21日間)と合わせて、来場者は1万人で、県外からが半分を占めた。県内外の来街者による「地域の経済効果は2億円」という。岐阜はモレラ岐阜を会場に、SC内のエポスカードセンターの社員を中心に運営した。

7月、8月の2期に分けて開いた岐阜でのアニメイベント
7月、8月の2期に分けて開いた岐阜でのアニメイベント

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