アマゾンジャパンと丸井グループは8日、アマゾンジャパンで11日まで行うサイバーマンデーセールの期間限定店紹介を東京・渋谷モディで行った。丸井のカード会員にアマゾン利用者が多いため、相互に顧客満足体験を高める。アマゾンは自社の豊富な品揃えやプライムなどサービス未経験の客層を取り込む狙いもある。
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日本でのサイバーマンデーセールは6回目で、リアル店舗での体験・体感は初の試み。11日までの渋谷モディ、渋谷マルイでは、各フロアで扱い商品ごとにコーナー化し、アマゾンの商品量と、プライム会員の特典サービスまでを告知する。
丸井グループは店舗スペース提供に加え、自社社員がアマゾンプライムの会員登録の案内などを支援する。今後、ECと実店舗の共存共栄を目指す上で、アマゾンジャパンとの協業を進めた。ネットで下調べし、店舗で実物を触って試着、ネットで購買するという消費動向の変化を前向きにとらえ、実店舗では客の購買体験での五感を刺激や接客強化を狙う。
サイバーマンデーセールではファッション販売も強化する。渋谷モディ3階で、ホリデースタイルをテーマにコーナーを設けた。ファッションは品揃えの幅の紹介を意識している。エスカレーター前でトルソーを使ったパーティーシーンスタイルを演出。コーナー奥では海外リゾート向け、水着など通年販売している商品を見せる。また、壁面ではアイテムカードを用意して、現在販売している商品から、セール向けに投入している商品までをずらりと並べて、裏面のQRコードでサイトに誘導する。
ファッション販売点数は現在数百万点だが、セール期間での販売品目数は明らかにしていない。コーナーにはデジタルサイネージも1台入れて、サイトを表示したりするが、あくまで「アマゾンが実店舗を演出する形で、アナログな体感を意識した」という。
サイバーマンデーセールはアマゾンが8日午後6時から78時間行う年末大型セール。これに合わせ、商品を店頭で実際に見て、体験できる協業を丸井が行う。同セールと連動した期間限定店は初。
アマゾンプライム会員向けには受け取りカウンターを設置。セール対象商品を含む最大7万点の注文を受け付ける。
