マクアケ 「サステイナブルファッションナイト」開催

2020/03/11 10:58 更新


 クラウドファンディング(CF)サイトのマクアケ(東京)は3月4日、「サステイナブルファッションナイト」と題したトークイベントをオンライン配信で開催した。

 ファッション業界全体でサステイナブル(持続可能)な物作り・供給思考が強まる中、DtoC(メーカー直販)ブランドとその生産を支える企業を招き、サステイナブルな物作りの現状やこれから実現すべき課題解決を語り合った。

 出席者は、三越伊勢丹「アームインアーム」の本田彩夏バイヤーと原怜子デジタルマーケティング担当、衣服生産プラットフォームを提供するシタテル(熊本)の若尾真実WEARE編集長・PR・ブランディング担当。

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 欧米ではすでに15年前からサステイナブルが注目されてきたが、日本はようやくこの1年ほどで消費者・事業者の意識が高まってきた。服の廃棄問題も注視される中で、アームインアームは「サステイナブルな取り組みを応援するという声が多くなった。これからビジネスとして成長する感覚がある」という。

 三越伊勢丹グル―プでは継続的に古着のリサイクル活動などを行っているが、その上流過程である供給面で「ユーザーの要望ありきで企画し、受注分を生産するので、無駄のない物作りを確立できてきた」とする。今後の課題は、さらに上流工程での100%サステイナブル素材使いとマーケティング。浸透させるには、商品・コンセプト・思いをしっかり伝えることが必要とする。

物作りの現状や課題解決を話し合った

 シタテルでは、服を作りたい人が余分を出さない適切数量を生産できる仕組みを提供している。作り方もサステイナブルなやり方を進め、原料の生産背景を見直すことも検討しているという。

 活動を持続するには、買い手の意識の変化も重要になる。モデレーターを務めたマクアケの坊垣佳奈取締役は「アームインアームの販売企画を支援する中で、共感・応援消費は顕著に広がっている。両者をつなぐCFの役割は大きい」とし、受注型で廃棄を出さないCFの仕組みで、サステイナブルを志向するDtoCブランドをさらに支援していくという。

 同イベントは新型コロナウイルスの影響で、約1時間のオンライン配信で行われ、190人がリアルタイムで視聴した。

サステイナブルファッションナイト


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