メーカーズシャツ鎌倉は、生産会社のサダ・マーチャンダイジングリプリゼンタティブ(SMR)を吸収合併、新体制に入った。20年から両社を率いる貞末奈名子社長は6月1日の合併日に向け、製販一体の組織文化を醸成してきた。「コロナショックで思い切った策が取れ、社員もついてきてくれた」という。赤字決算の2年間でうみを出し切り、新会社は27年度に売上高100億円、営業利益率13%の高みを目指す。
(永松浩介)
毎年2ケタ成長へ
従来は、両社で販売と生産を分けていた。コロナ下でカリスマ創業者からバトンを引き継いだ新社長は当初から合併を構想。EC事業はSMRに属するなど不具合が生じ、「両社の間の〝壁〟も気になっていた」。組織図も新たに作成し、吸収した会社の業務内容も含めて全社の仕事を見える化した。決算期は5月期から12月に変えた。