《平成ストリートスナップ》男の子たちに広がるアフガンショール ストリートはエスニック気分(2002年1月10日付)

2026/03/13 06:00 更新NEW!


 90年代後半から00年代にかけて、本紙にストリートスナップの記事をたびたび掲載していました。30年近く前の、都会の一瞬を切り取っただけの記事ではありますが、その背景を店や企業に取材し、ときには売り上げなどの数字も入れていて、当時の商売の動きも少しわかります。“平成リバイバル”など様々なレトロが注目を集めている昨今、改めて読み返すことで、ビジネスに通じるヒントが見えてくるかもしれません。ベテラン記者が振り返ります。

※本文は読みやすく直しています。社名やブランド名などは原文のまま掲載します。

【関連記事】《平成ストリートスナップ》「ここまで白が売れるとは」 春のトレンドカラー先取り(2001年11月27日付)

男の子たちに広がるアフガンショール 土くさいのが新鮮

2002年1月10日付


 ストリートのメンズスタイルが変わってきた。ビッグサイズのパーカを脱いで、ピーコートやカバーオールに着替えている。ボトムはペインティングジーンズやキャンバス地のワークパンツ。すっきりスマートになって、小物使いも変化した。今ブームになっているのは、エスニックな雰囲気をかもし出すアフガンショールだ。一気に広がって、女の子たちもまねしている。

 原宿では毛糸のマフラーより圧倒的にエスニック系ショールが多い。下がどんなスタイルでも、首周りはとにかくエスニックなのだ。あまりにもみんな同じ格好なので、「だったら腰に巻いてみようか」と変化を付ける男の子も出てきた。このショールは昨年後半から話題になり、年末に一気に広がった。冬の始めは毛糸のロングマフラーだったのだが、すぐに飽きてしまったようだ。

 今最も人気を集めているのは白黒ジャカードのアフガンショール。どこかのブランドのオリジナルというわけでなく、ほとんどがインドや他のアジア諸国からの輸入品だ。アフガンといえばテロ事件との関連が気になるが、ここまで広がるとそんなことにはおかまいなし。男の子たちは「関係ないっス」と声を揃える。

 原宿・キャットストリートのショップ、ラトル・スネークでは、アフガンショールが1日に40~50枚のペースで売れている。2900~3900円。同じ通りのエン・グロスでもエスニック系ショールがヒット。「要は新鮮だから。昨年からスラブヤーンには注目してました。ドメスティック系(裏原宿の人気ブランドの服のこと)にもよく合うんです」

 ただ、「ナンバーナイン」の01~02年秋冬コレクションのスタイルそのままのようにも見えるし、アフガンゲリラを連想させた「アンダーカバー」のコレクションが影響しているのでは、というショップもある。どちらにしても、土くさい感じにみんな心引かれている。

 エスニックはメンズ、レディスの春夏デザイナーコレクションにも出てきた注目トレンド。ストリートではショールだけでなく、ニットキャップやバッグなどにもその芽が出ている。

《記者メモ》

 当時は見慣れない新しいアイテムでした。今年1月に行われたパリ・メンズファッションウィークのスナップ記事では、「パレスチナへのサポート」で着けている人が紹介されています。

(赤間りか)



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事