メーシーズ 店舗再開に向けて始動

2020/05/01 10:50 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】メーシーズは4月30日、店舗再開に向けた計画を発表した。商業活動の再開が認められている州で5月4日、68店舗を再開する。その後6日間で、合わせて約100店舗を再開する予定だ。ジェフ・ジェネット会長兼CEO(最高経営責任者)は、「6週間後には大方の店を再開し、少しずつ売り上げを回復していけるだろう」と語った。

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 再開に先駆けて、スタッフは健康と安全に関するトレーニングを受ける。再開後の店ではソーシャルディスタンス(約1.8メートル)を維持し、店内のあちこちにハンドサニタイザーを使える場所を設置する。スタッフと取引先は、入店前に健康チェックを受ける。店で働くスタッフは会社支給の布マスクを常に着用し、特に混む売り場やレジで働くスタッフは手袋を支給されるという。ソーシャルディスタンスを維持できない場所には、プレキシガラスのついたてが設置される。

 ブラジャーのフィッティング、ピアスの穴開け、メンズドレスシャツの販売、お直しは当面行わない。ジュエリーや時計を試してみたいお客は、その前にハンドサニタイザーを使うことが義務付けられる。

 化粧品売り場では、美容部員はお客に触らない接客をする。テスターを使いたいお客は、自分で触ることは禁止され、美容部員に要望する。スパのようなサービスは当面行わない。

 開店後の商品は、買い足し需要に応えられるようなベーシックな商品が中心になる模様だ。

 ECの売り上げは3月は落ち込んだが、4月は予想以上に良かったという。売れ筋はホーム、美容、玩具、ゲーム、ベーキング関係やパン焼き器などの調理道具、布と縫製関係グッズ、アクティブウェア、寝間着だ。美容は、様々なトリートメント関係が売れている。一方、ドレスとメンズウェアの需要は非常に低い。服はカジュアルなものが比較的良い。ハンドバッグは意外と売れているという。

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