【パリ=松井孝予通信員】仏LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループがデジタル起業家を対象に創設したLVMHイノベーションアワード2019の授賞式が、パリで開催された国際テクノロジーフォーラム「ヴィヴァテック」で行われた。
第3回で、国際的なファイナリスト30組の中から、ウクライナの2人組が米シリコンバレーで立ち上げた3Dルック社が考案した採寸アプリケーションがグランプリを獲得した。
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このアプリは消費者がスマートフォンで全身を撮影した2枚の写真から29カ所を採寸し、バーチャルの試着も可能にする。撮影時の被写体の背景は関係なく採寸できるシステムを備えている。ベルナール・アルノー同会長兼CEO(最高経営責任者)は授賞式で、グループの18年のオンラインの売上高は前年比30%増の30億~40億 ユーロ と発表、ECで服の購買増につながるテクノロジーの重要性をうかがわせた。3Dルック社には、スタートアップのデジタル起業家のプラットフォーム、パリ・ステーションFでLVMHが運営するラ・メゾン・デ・スタートアップで1年間の支援を受ける権利が与えられた。