独シューズ「ルンゲ」 快適性とシンプルデザインで人気

2018/02/09 04:28 更新


 独シューズ「ルンゲ」が日本でファンを増やしている。人気の秘密は、多様なファッションに合わせやすいシンプルなデザインと優れた履き心地。価格帯は2万~3万円台と高価なため数量は大きくないが、履いてわかる快適性が決め手となり売れている。主な販路は、定番的なブランドの品揃えに少し特色を付けたい個店のセレクトショップが中心だ。日本の販売代理店はバーリオ(京都市)。

(小堀真嗣)

 作っているのは、多くのグローバルスポーツブランドのアドバイザーを務めた経歴も持つルンゲ兄弟。ランニングシューズビジネスで30年以上蓄積したノウハウを生かし、ドイツ北部ハンブルク近郊の自社工場で生産している。

 ルンゲの特徴は大きく二つ。快適な走り、歩きをもたらすランニング・コンフォート・シューズとしての性能の高さと、環境への配慮など持続可能な物作りの姿勢だ。

18年秋冬に発売するウォーキングシューズ。自然環境や人体に優しい部材を使う

 物作りのコンセプトは「長距離ランナーが痛みを感じないスニーカーを作る」こと。定番モデルに使うミッドソールはEVA(エチレン酢酸ビニル)比率が80%。同社によると、一般的なランニングシューズに使われるミッドソールのEVA配合率は約20%。このためクッション性に優れ、軽い。クッション性は2000キロ走っても変わらず持続するという。

「ルンゲ」の定番ランニングシューズ「クラシックラン」 

 性能の向上を追求する一方、自然環境や体に優しい物作りにも取り組んできた。商品に使われている多くの部材は、製品の安全性を証明する国際規格「エコテックス規格100」の認証を取得しているほか、動物性製品を一切使用していないことを証明する「PETA認証ビーガン」も取得している部材も使う。

 18年秋冬にはいずれの認証も取得した部材で作ったウォーキングシューズの新モデル(3万5000円)を発売する。アッパーは滑らかなスエード調の合成皮革、内部はソフトな肌当たりが特徴のマイクロファイバーの生地を使った。アウトソールは不規則な格子状の切れ込みを入れたデザインで、様々なコンディションに対応するグリップ力があるという。色はオリーブ、グレー、黒がある。

多くのグローバルスポーツブランドのアドバイザーも務めたルンゲ兄弟


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