アパレル物流で広がるロボットシステム 自社に合う柔軟な運用がカギ

2022/07/27 06:29 更新会員限定


「ピア」は1台で複数の注文に対応

 アパレル物流の現場でも物流ロボットの導入が徐々に広がっている。この数年で価格が下がり、サブスクリプション(継続課金)サービスや様々な用途への対応など多様なロボットシステムが登場し、導入しやすくなった。とはいえ、効率的な運用には自社の業務・オペレーションに合ったシステム・ベンダーを選ぶことが重要だ。全てのプロセスにフィットするわけではない。注目すべきは、ロボットシステム運用の柔軟性だ。大きな変化の中にあるアパレル物流に備えねばならない特性だ。

(監物敏充)

日本初のAMR採用

 ダイアモンドヘッド(東京)は19年に、グラウンド(東京)が開発・提供する自律型協働ロボットAMR(自律走行搬送ロボット)「Peer」(ピア)30台をGLP柏(千葉県柏市)の物流センターに導入した。作業員と協働でファッションEC向けのピッキング作業を行う。日本では初のAMR採用だった。その後、事業拡大で日本通運北砂流通センター(東京都江東区)にもセンターを設け、AMRのうち18台を移転した。あるアパレルブランドのEC向けだ。新施設の庫内マップ読み取りと試運転の2~3週間でロボットシステムの引っ越しは済んだ。「ロボットシステムの柔軟性が生かされた。従来のマテハン機器だったら困難だったろう」と平野一将グラウンドソリューション営業本部ソリューション営業部マネージャーは言う。

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