ロエベは、メンズのライフスタイルライン「アイ/ロエベ/ネイチャー」を発売した。クリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンのモダンなデザインセンスを生かしながら、コレクションラインとはひと味違う機能的な商品を揃えた。
「都市部に住んでいる人であれば、息抜きしたいことが時折あるはず」。アンダーソンは、イギリス人ネイチャーライターのロバート・マクファーレンの代表作『The Old Way』に出てくる一節から着想した。マクファーレンは、都市生活における不満の解消方法として、テレビやPCの電源を切り、自然に赴くことを提唱している。その言葉が商品作りに生きている。
バッグは、キャンバスにカーフスキンをトリミングしたバックパック(15万1000円)やトートバッグ(12万7000円)、メッセンジャーバッグ(11万9000円)などが揃う。その全てが日本製。クラフトの歴史と熟練したハイテク技術の高さに着目して選ばれた。バックパックは、アウトドアの要素を重視しながら、内部にはPCが収納できる仕様。カントリーサイドから都会に通う男性を想定してクッション性の高さにもこだわっている。ビビッドカラーに白のステッチが映える。


服も、気分を高揚させる鮮やかなカラーパレットが充実する。再生素材を使ったものも多く、テクニカル素材を使ったパーカや、リサイクルコットンを一部に用いたニットジャンパー、カーゴショーツなどが揃う。
ラインを象徴するアイテムとして、カスタムメイドの自転車も作った。スペインのアーティストがハンドペイントしたきれいな色使いが目を引く。140万円。
ロゴは太陽の光、海、陸といった風景にロエベの目(アイ)を重ねたデザイン。MMパリがデザインした。これらの商品の売り上げは、1アイテムごとに2000円(海外では15ユーロ)、プラスチック汚染対策を行う団体に寄付する。
販売は直営店など。継続的なラインとして、今後も発表する。

