靴ECロコンド、アルペンと新サイト

2015/05/28 18:13 更新


 靴・ファッション販売サイト「ロコンド」を運営するロコンド(東京、田中裕輔社長)は28日、スポーツファッションEC(電子商取引)モール「ロコスポ」を立ち上げた。大手スポーツ専門店のアルペンが出店。アルペン全業態で扱うスポーツ商品を、ロコンドの中心客層である30代女性へおしゃれに発信。ライトスポーツ志向層が利用する新ECモールに育成する。初年度売上高は10億円の計画。将来は140億円を目指す。

 サイトの名称は「ロコスポ・パワード・バイ・アルペングループ」。ターゲットは日頃スポーツをしない女性層を軸に据え、アルペンが販売する大手スポーツブランドのシューズやウエア、PBウエア、ギア用品、雑貨まで品揃えする。

 運営では、ロコンドが靴とファッションECサイトの構築・運営ノウハウを発揮。ファッションを意識した商品撮影に加え、ロコンドで好評の送料無料・30日間返品無料(3000円以上購入)、即日集荷サービス、コンシェルジュなどのサービスも売りにする。

 アルペンは、日頃スポーツ専門店を利用しない客層に店名と商品を浸透させる狙い。すでに1月からアルペンで販売している商品をロコンドで試験販売し、店で値引き販売していたレディススニーカーが正価でよく売れている。今後はPB「キスマーク」やアンダーウエアなど自社で開発した機能商品も、サイト上でスタイリッシュに提案、アルペンの商品力を訴求する。

 立ち上げ時は1万品番から販売。ゆくゆくは3万品番まで広げる。ゴルフ、スキー、アウトドアまでアルペングループではほぼ全てのスポーツ系ブランドを販売、質量ともに大きなスポーツECモールになる。さらにファッションブランドのゴルフやスポーツラインなどをロコンドが仕入れ販売することも決まっている。

 また、ロコンドがアルペンの自社ECサイト構築も支援する。アルペンが自社ECを立ち上げるのは初。28日に開設した。販売商品はロコスポと同様だが、対象客はアルペンに来店するスポーツ愛好家で、男性客が主体。ECと店舗の連動で、店の売り上げを高める考え。

 これら事業提携で、ロコンドとアルペンは第三者割当増資の引き受け5億円、転換社債の引き受け5億円の合計10億円の資本提携を締結した。ただし、アルペンが所有するロコンド株式所有議決権割合は20%未満で、ロコンドはEC事業のベンチャー会社として自立運営していく。



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