福井のイーゲート OEMの実績でオリジナルブランド

2018/04/29 05:00 更新


《ローカルでいこう》福井・インナーのイーゲートがオリジナル デザイン、物作りの技生かす

 インナーのイーゲート(福井市、野坂鐵郎社長)は、スポーツミックススタイルを提案するオリジナルブランド「アウトパッチ」を立ち上げた。第1弾として肌触りの良い「丸福ガーゼボクサーパンツ」の販売を楽天で開始、さらにコントロールインナーで3月にソフトタイプ、4月にハードタイプを加える予定。その後はアイテムをアウター全般まで広げたい考えだ。

(山田太志)

【関連記事】レオタードEC企業のサヨリ商店街 染色・縫製を内製化

 ブランドのターゲットは、20~30代で健康や体形に関心を持ち、適度な筋トレ・ランニングなどを続ける社会人。グループ企業である福井経編興業をはじめとする素材背景を生かした付加価値の高い生地を中心に、縫製もグループ企業のマックスや地元福井の協力企業など国内生産が基本だ。レディスインナーで培った福井本社のデザインやパターン力、物作りの技術に加え、昨年開設した東京のデザインスタジオがマーケティングや販売フォローなどを担当する。

 丸福ガーゼボクサーパンツは楽天のアスレジャー系ショップ「ユニアス」で販売している。ガーゼ特有の肌当たりや通気性の良さ、ストレッチ性、立体縫製の適度なフィット感などが売り物だ。4色あり、価格は2300円など。

 コントロールインナーでは、機能素材・編み立て・縫製の差別化に加え、転写マーク技術を融合した新製品も投入する。転写マークや反射材製造の丸仁(福井市)との共同申請で、今年度の福井県の地域産業資源活用事業計画の認定を2月に受けた。冷却・加温・消臭などの特徴がある転写マークを部分的に配置し、機能性をさらに高める。

 イーゲートはレディスインナーのOEM(相手先ブランドによる生産)で実績のあるメーカー。和装や男女スポーツ向けインナー、包帯生地のインナー、育乳ブラなどの自社ブランドも堅実に伸びている。アウトパッチはマーケティングを兼ねて一部のアウターウェアもすでに販売。自社サイトでの販売も準備中で、市場の反応を見ながら拡大していく。

インナーからアウターへ拡大


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事