台湾・麗寶アウトレット 日本チームと組み2期増床へ

2017/12/08 04:27 更新


 台湾の大手企業、麗寶(リーパオ)グループが運営する台中の麗寶アウトレットモールが2期開発に着手した。1期は「台湾で一番楽しいアウトレットモール」をコンセプトに今年1月15日に開業しており、1期同様に2期も日本チームとの連携により19年末の開業を目指す。1期の店舗面積2万3000平方メートル、116店を超える3万3000平方メートル、180店(予定)を開発する。日本チームは基本計画、デザイン業務を終えて、18年初頭に着工し、同時にリーシング活動に入る。

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 日本チームは商業施設コンサルティングのプロッド、BAC(ビーエーシー)アジア、リックデザインの3社。

 2期計画はイタリアのレイクサイドリゾートのコモ湖をデザインコンセプトに、台湾のアウトレットモールとして初めて、レイクサイドでのショッピングや飲食を楽しめる環境を提供する。湖に注ぐ疎水に沿ってアウターモールとインナーモールの二つの異なる環境を持つモールを設置。多用途利用を目的にした大型の芝生広場などリゾート環境を演出し、自然環境提案型のレイクサイドショッピングモールにする。

 1期と2期を合わせると店舗面積は5万6000平方メートルを超え、店舗数も約300店の大型モールになる。

 1期はイタリアのシーサイドリゾートのポルトフィーノを連想させるデザインで非日常空間を演出した差別化戦略を進めた。1000席を超える大型のフードコートを設け、「北海道」をブランドとして発信、台湾初進出となる北海道発のドラッグストアやラーメン館などで特徴を持たせた。日本ブランドを含む台湾内外のブランドのアウトレットショップ79店と飲食店37店を集積。施設売り上げは「台湾トップの売り上げとなるブランドも出てきており、当初の予算を超えて順調」に推移。来場者数は今年500万人を突破する見込みだ。

 アウトレットモールが位置する麗寶リゾートは、台湾で最もスリルがあるとされるジェットコースターがある遊園地や、高さ3メートルの波を起こせるプールなど、レジャー施設やリゾートホテル、アウトレットモールで構成。18年には国際F3サーキットが完成し、多目的の施設として来園者の多様化を図る。

 麗寶グループは、今回の増床によって「台湾最大の多目的型リゾートとして進化し、多くの来場者が見込める」と期待する。

今年1月に開業した1期は順調に客数、売上を伸ばしている



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