「レスポートサック」好調続く 3~7月は25%増収 定番軸に強みを発揮

2023/08/01 06:29 更新


モダンなデザインで売れている「レスポートサックアトリエ」

 レスポートサックジャパンのニューヨーク発バッグ「レスポートサック」が売れている。定番品の再強化などで購買層が広がって増収に寄与し、3~7月の売上高は前年同期比25%増、19年比では33%増だった。

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 同ブランドは昨年にはコロナ禍前の売り上げに回復、今年はさらに伸ばした。一時期はプリント物の比率が高まったが、再度ブランドの定番であるソリッドシリーズ(無地)を中軸に据え、リサイクル素材を主力に使い、ミニバッグやボストンなど売れ筋のバリエーションも広がった。上質で超軽量ナイロンを使った「エッセンシャルライン」も徐々に顧客を増やしている。

 昨秋に発売した日米共同企画「レスポートサックアトリエ」は、ファッショナブルでモダンなデザインが特徴の一格上のライン。これが、エレガンス要素も加味して新たな客層を取り込んでいる。協業にも取り組んできたが、最近ではメリハリのある企画を強め、今春夏は美容家の神崎恵さんとの協業で発売後すぐに完売する商品も出るなどの人気だった。

 以前はプリント物が目立ったが、強みの定番を軸に整えることで新規客が増えている。ECサイトやSNSで利用シーンをわかりやすく発信するなど、需要喚起に力を入れている。例えばボストンバッグの場合、21年から修学旅行用で人気になり、アウトドアやゴルフなどでの需要も取り込んでいる。多目的で使える商品も多く、様々な利用シーンをSNSなどによる発信で購買動機につなげていく。

 ブランドショップ販売、卸とともにECも伸びている。他社サイトとはタッグを組んで〝お気に入り〟登録を増やし、エンゲージメントを高める取り組みに注力している。

 秋冬では定番のソリッドシリーズでビビッドカラーの提案を強めたほか、売り上げが好調なトートバッグのツーウェータイプも重点商品とした。レスポートサックアトリエでは人気のバンブーハンドルに加え、べっこう使いの企画も加え、さらに新規客を増やす。



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