「レシス」川西遼平 サンティアゴ・シエラと協業コレクション

2025/06/05 11:00 更新


それぞれ異なる歯のモチーフが入る

 デザイナーの川西遼平が手掛ける「レシス」は今夏、スペイン人アーティストのサンティアゴ・シエラとの協業コレクションを制作した。6月5~7日まで、協業記念の販売イベントを東京都内で開く。

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 66年生まれで、スペイン・バルセロナ在住のシエラは、主に政治や社会問題への鋭い視点を反映して作品を制作してきた。彼に敬意を抱く川西は、「20代のころ、ロンドンのリッソン・ギャラリーで行われたアーティスト・トークに参加し、サンティアゴの着ていたセーターに強く引かれた。どうしても同じものが見つからず、映像をもとに自ら再現した」。それを1年前に手紙とともに送ったことを機に協業が始動した。

 シエラの代表作の一つで「85本のイエメンおよびシリア難民の歯」にインスピレーションを得、アメリカ製のビンテージのボンバージャケット10点とTシャツ20点をカスタムした。それぞれ異なる歯のモチーフを施し、シエラ本人による直筆のサインが入る。川西はまた、「平和や世界への貢献に対し、アメリカという土地に深く感謝している。素材選びはその思いの表現でもある」と話す。

アメリカ製のビンテージのジャケットにシエラの直筆サインが入る


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