レリアン、残反を活用した「ループール」 学生デザイン品を秋に販売

2024/06/28 11:00 更新


モード学園名古屋校の溝口夏菜さんの企画を基にレリアンがサンプルを制作

 レリアンは残反を活用した同社のブランド「ループール」で、産学連携により学生からデザインを募集し、商品化する取り組みを進めている。モード学園の昨年の3年生から募集したデザイン画約200点から1位に選ばれた作品は、サンプルの検討段階に入っており、今秋冬物の商品として10月ごろからECで販売する予定だ。

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 同社は「10年後を担う人に、10年後につながる取り組みを考えてほしい」と昨春、部署を越えて自発的に集まった若い世代の社員6人による企画チームを発足。次のブランド立ち上げの基礎となる人材を発掘する狙いで、モード学園との産学連携で学生から新デザインを募集する企画を発案。授業の一環で昨年12月、学生になじみやすいループールで新デザインを募集した。

 参加したのは東京、大阪、名古屋校のファッションデザイン学科と4年制の同科高度専門士コース、ファッションテクノロジー学科の当時の3年生。1月の社内審査で社員から最多得票を集め、2月の最終審査会でも高評価を得て、名古屋校ファッションテクノロジー学科の溝口夏菜さんが1位を獲得。現在は同社の企画や生産担当者と打ち合わせ、商品化の準備中だ。

 ループールは、社内外のアパレル活動から生まれた残反を使い、環境負荷の少ない工程で生産するブランド。溝口さんはブランドの趣旨に合わせ、メンズスーツの残反で作る年齢や体形を問わないベストを企画した。広い世代に人気のフリルを多用し、脇のリボンでサイズを調整でき、前後両用で着られる汎用性と意匠性の高い商品だ。同社は合わせるブラウスやスカート、素材や色柄違いのベストも企画中で、着回しの利く商品として提案する計画。

 同社は現在、産学連携で学生から新デザインを募集する取り組みの第2弾を検討中。年内に、新たな取り組みも始動する予定だ。



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