一風変わった空間で自分に合ったレザージャケットを――ノーノーイエス(東京、橋本タイチロー代表)は9月、大阪・北新地にオーダーメイドのレザージャケットを主力に提案する「ノーノーイエス・レザーテーラー大阪」を開いた。服屋が少ないエリアの隠れ家のような場所だ。平日は夕方から夜にかけての営業時間で、自由なスタイルでこだわりのレザーウェアを充実している。
(小畔能貴)
同社はレザーウェアのオーダー(レザーテーラー)事業を07年にスタートし、15年から本格販売している。渋谷に直営店を設け、フルオーダーにも対応できるこだわりのレザーウェアの提案を続けてきた。
大阪の新店は、17年秋に西梅田の商業施設ブリーゼブリーゼに開いた店を移転オープンしたもの。ビルの老朽化で移転はしたが、「東京の本店がもともと隠れ家のような立地で受け、スタッフが集客力や接客力も発揮していた」ことから、「大阪でも原点に戻り、スタッフが自発的なスタイルで店を運営していければ」ととらえ直した。選んだのが北新地だった。
店内は薄暗く、レザーウェア同様に経年変化に見応えのあるアンティーク什器などを配置した落ち着いた空間だ。営業時間は平日が17時17分からの4時間、土日は15時15分からの4時間。テーブルでスタッフと向かい合う形で好みの革や色を選び、自分だけのレザーウェアを作ることが出来る。
レザーテーラーは、イージーオーダーからフルオーダーまで提案しており、革は牛や羊、馬が揃う。国内外の革を扱い、姫路にあるアトリエを活用してオリジナル素材の提案もしている。
ベーシックスタイルとしてテーラードジャケット、複数のライダーズジャケットを用意し、11万1000円から。
納期は最短で1カ月、平均で1カ月半程度。本店をはじめとした既存店では、レザーウェアの受注が伸び、特に50代男性の購入が目立っている。
店内にはレザーテーラーのほかにも一枚革を縫わずに折り紙のように使って仕上げる小物「所作」、男女向けに提案するアバンギャルドなレザーウェアの「ノーノーイエス」も揃える。革の魅力をふんだんに味わえる店作りが強みだ。