レディス主力の小売企業がASEAN(東南アジア諸国連合)への関心を高めている。日本国内のアパレル事業は、高齢化が進んで消費も多様化、従来以上の成長は見込めないとし、海外でいかに広げられるかが共通の課題になった。ASEANへの進出は投資段階とする企業もあるが、中国の次なる成長市場への期待は大きい。
(関麻生衣)
現地企業と組み
いち早く存在感を示しているのが、ストライプインターナショナル。現地企業と組んで好調だ。ベトナムにはレディスカジュアルと服飾雑貨で202店(23年12月末時点)、カンボジアには5店ある。インドネシアではファッションEC、PTボボボボに出資し、実店舗も9ある。
「暮らしが豊かになり、購買力が高まってからが勝負。今後、確実に成長の余地はある」と川部将士社長は話す。日本では、小売業の中核と考えるクリエイションとサプライチェーン、顧客コミュニケーションの強化を課題とするが、海外事業でも三つの精度向上が要になるという。
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