レディス市場では20年秋以降、コロナ下の新定番としてルームウェアを軸とした新ブランド、新ラインが続々とデビューしている。〝おうち時間〟が増え、女性は美容やいかに心地よく快適に家で過ごすかに関心が向き、コスメなど自分磨きのための商品へ投資が高まった。そうした時流のなかで、近所のお出かけにも着られるファッション性や美容成分を配合した素材を売りにしたウェア、家での時間を素敵にする雑貨の提案に力が入る。
(関麻生衣)
マッシュスタイルラボは20年9月、新ブランド「スナイデルホーム」を始めた。「ビューティー・ホームドレス」をキーワードに、ローズヒップなど美容成分を配合した素材を使いつつ、気分が高まるような色柄で体も心も美しく快適に過ごせる服や雑貨を作る。
ウェアはドレープやハイウエストで作る美しいシルエットと、着心地の良さや機能性のバランスをとる。どこかビンテージの雰囲気もあり、フリルや房飾りといったディテールが女性の心をくすぐる。この冬はシアバターを配合したなめらかなボア素材のニットカーディガン(6800円)が売れている。