量販店向けレディスアパレルの24年春に向けたフォーマルスタイルは、〝日常でも使える〟がテーマだ。着回しできる単品を増やすほか、1枚で着られるボリューム袖やツイードジレなどトレンド感あるデザインや、ストレッチ性などの機能を、各社が多彩に打ち出している。
(森田桃子)
今年は入卒園式や結婚式などが通常開催となり、セレモニー服の需要が一気に高まった。その結果、消費者ニーズの変化が顕著に表れた。入卒園式を調査した企業からは、「着丈が短めのツイードジャケットとワンピースといった従来のスタイルから、パンツやジャケットレススタイルなど消費者の傾向の変化を実感した」と声が上がる。
一方「コロナ下のイベント自粛でサプライヤーが生産調整していたこともあり、流通在庫が減少傾向」であることと同時に、サプライヤー自体も減少しているとの声もあり、売り上げを伸ばす好機となっている。6月の量販店向けレディスアパレルによる「シグマグループ展」は、新しいマザーニーズの提案が盛んだった。
ビジネスシーンにも
万兵は今春の入卒のデータ検証に基づき、汎用性が高く、ビジネスでも使えるパンツスタイルのスーツ、ジレのセットアップなどを企画した。襟や袖にフリルなどでボリュームを持たせたブラウスは、店頭でもよく売れた。ジャケットレススタイルや、ジレとパンツに合わせてトレンド感ある着こなしに使えるアイテムとして提案する。単品ジャケットは、普段使いしやすい着丈が長めのツイードジャケットなど。ジレとパンツ、ブラウスのセットアップで税抜き1万3000円、ツイードジャケット1万円、ボリュームブラウス4980円など。
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