「四季によって異なる見え方も魅力」と話す楠社長
ネクタイをはじめとした手織りのファクトリーブランド「クスカファブリック」を手掛けるクスカ（京都府与謝野町）は、自社工場に隣接したファクトリーショップをリニューアルした。先行して5月には工場に地元のアーティストと協力して巨大壁画アートを完成。海外にも輸出先を持つ同ブランドのブランディング効果、そして産地の発信強化を狙った。近況は輸出をはじめ、コロナ禍からの回復が進んでおり、今期（23年9月期）はコロナ前を上回る売り上げを見通す。
紋紙のパターン盛り込み
巨大壁画アートは、商談でロンドンに行き、ショーディッチ周辺でアーティストの壁画を見て思いついた。地元のアーティストを見つけ、約1年間ディスカッションし、「丹後の海」「伝統（織物）」「ブルー」をテーマに、縦5メートル・横15メートルの青を基調とした壁画を、2カ月間かけて完成させた。丹後の海を楽しむ地元の動物、ブランドで使用する織物の紋紙のパターンなどを盛り込んだ。
