《繊維トップに聞く》クラボウ代表取締役専務執行役員繊維事業部長　北畠篤氏　ユーザーニーズにつながる開発を

北畠篤クラボウ代表取締役専務執行役員繊維事業部長

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「ループラス」を柱に

　――繊維事業の概況は。

　糸は、天然原料の風合いを損なわずに機能付与できる改質技術「ネイテック」という看板商品がとても好調です。紡織の安城工場はフル操業で、国内ビジネスは堅調に推移しています。

　安城工場はアップサイクルの仕組み「ループラス」の拠点としても注目され、お客様が絶えない。最近ではJR東日本グループや高島屋、愛知県安城市などとの取り組みが次々に始まっています。ループラスはカジュアルの部署も絡んでいます。安城工場をループラスで活性化し、事業の一つの柱にしていきたい。

　ユニフォームは比較的堅調ですが、コストアップで採算が厳しい。今も価格転嫁を進めており、これが下期に反映されていくと思います。重点商品は今年から本格的に販売を始めた難燃加工「プロバン」で、順調に滑り出しました。防炎・静電気帯電防止素材「ブレバノ」との二本柱で販促を強めていきます。