熊本地震 製造業、材料入出荷に懸念

2016/04/18 17:05 更新


 製造業関連では、主要高速道路などが通行止めになっているため、原材料の入荷、出荷での影響が懸念されている。

 婦人服縫製業のラ・モード(熊本県山鹿市)は工場のガラス窓が割れる被害が出たが、110人の従業員は無事。設備も影響はなく、稼働中。直近4日分の材料はあるが、今週後半以降は生産量に影響が出るかもしれないとする。今後は一般道の利用など状況を見ながら対応する。

 婦人服縫製業の玉名サンモード(熊本県玉名市)は工場、設備、従業員とも大きな影響はない。従業員は8、9割出勤し、通常通り稼働。原材料は今週分から滞っており、来週出荷分から影響が出そう。

 熊本県荒尾市の第一紡績、大分市の紡績工場であるフジボウテキスタイル大分工場は通常通り稼働。

 ベビー肌着、岩下の九州工場(熊本県高森町)は従業員、設備とも被害なし。道路が寸断されているため、従業員が出社できず休業している。高千穂工場(宮崎県)は通常通り稼働。

 インナーウエア、アズの熊本県天草市、大分県国東市にある二つの縫製子会社は人的、設備の被害なし。ワコールは九州ワコール製造の上天草市(熊本県)、雲仙市(長崎県)の縫製工場、グループの縫製企業トリーカとも人的、設備の被害はない。

 ゴム靴産地の福岡県久留米市にあるアサヒコーポレーション、ムーンスターの工場は通常通り稼働している。



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