熊本地震 復旧、販売員の安否確認急ぐ

2016/04/18 17:04 更新


 週明けの18日、アパレルメーカーや専門店も熊本県内で被害の出た店舗の復旧を急ぐとともに、従業員、販売員の安否確認などに追われた。商業施設に入居している店舗では営業再開の準備も進み、一部営業を再開したり「館の指示を待っている」状態だ。

 大手アパレルメーカーの支店などは福岡に集中しており、18日現在まで「大きな被害は出ていない」(レナウン、三陽商会など)。従業員の安否確認も「(熊本全体で80人程度の社員・販売員)全員の無事を確認した」(オンワードホールディングス)、「店舗・工場合わせ、対象地域の社員全員の無事は確認済み」(ワールド)としている。TSIホールディングスでは「(16日段階で)軽傷のスタッフはいたが、それ以降も確認中」だ。

 専門店は商品の落下や什器が倒れるなど被害が発生し、18日現在で熊本県内では臨時休業している店も多い。ファーストリテイリングは熊本県下18店舗(ユニクロ10、ジーユー3、セオリー3、プラステ1、コントワーデコトニエ1)のうち、17日時点で営業しているのはユニクロ2店舗のみで、他は休業。アダストリアは県内13店舗の全て、青山商事は県内の「洋服の青山」10店舗のうち4店舗を休業している。AOKIホールディングスは「AOKI」の県内7店舗のうち3店舗を休業し、カフェ「快活クラブ」でも被害が出ている。

 シップスの熊本店は15日から休業中で、再開は入居する館の指示待ちだ。ビームス熊本店は18日、営業を再開した。しかし、物流がストップし入荷はなく「平穏な日常を取り戻すため」としている。

 ライトオンは、熊本県内5店舗のうち4店舗(イオンモール宇城店、イオンモール熊本店、はませんゆめタウン店、光の森ゆめタウン店)が休業しているが、「従業員への人的被害はない」。マックハウスも県内10店舗のうち8店舗が営業休止中で、「14日の地震後から営業再開の準備を進めていたが、16日に発生した地震の影響で営業再開が遅れている」という。従業員は「自宅で被災し、軽いけがなどを負っているようだが、幸いにも命に別状はなかった」としている。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事