小松マテーレ 中国海安に染色新会社を設立

2019/05/23 06:27 更新


 小松マテーレは22日、中国江蘇省南通市海安(ハイアン)市に染色加工の新会社小松美特科(コマツマテーレ)繊維(海安)を27日付で設立すると発表した。資本金は2000万米ドルで小松マテーレが100%出資、敷地面積は5万4600平方メートル。19年11月着工、20年末完工、21年生産開始をめどに、ポリエステル、ナイロン織・編物の無地染め、複合薄膜素材、コーティング加工と生地の販売を行う。

 同社は03年に小松精練(蘇州)を設立、中国での染色加工事業を開始した。この蘇州工場の生産能力が限界に達したが、同工場が立地する地域での環境規制が厳しく、同工場での設備の増強ができないため新たな生産拠点として、海安新工場を設立することになった。海安工場では、中国内販向けと対日および欧州向け輸出用の衣料、非衣料生地の加工、販売を手掛ける。蘇州工場では設備のスクラップ・アンド・ビルドにも制限がかかるため、海安工場には蘇州工場にない設備も導入し、高効率で高品質な高次加工工場とする方針。

 海安工場の第1期設備は月産150万メートル、21年2~3月の稼働を見込む。この時点で蘇州工場の200万メートルと合わせて350万メートルのキャパシティーとなる。

 海安工場は操業開始後2~3年で第2期として設備倍増を目指す。第2期以降は、中国国内で大きな需要増が見込まれる製品染めも手掛ける方針。



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