ベルリン随一、ワンランク上の和食が堪能出来るULA-Berlin(宮沢香奈)

2014/10/27 18:07 更新



移民が多い街は、レストランの種類も豊富で多国籍になるのは必然であるが、ベルリンもその1つである。

しかし、日本食に関しては、材料や素材の問題、日本人シェフでない場合などが多く、”これぞ、日本の味!”と言ったところにはなかなか巡り合わない。 海外に住んでいると、日本食の素晴らしさを改めて実感することが多い。日本にいれば当然のように店頭に置いてあるものが、稀少なものとなってしまうのだから。

 そんな稀少でクオリティーの高い日本食を食べられるのが、ミッテにあるULA berlinである。

政府関係者や大企業の重役の御用達店であり、評判を聞いた報道関係者や飲食業界関係者がお忍びで来るなど、ベルリンでも一目置かれている日本食レストランなのだ。

 私が食事に行った時には、テクノ界のスーパースター、Richie Hawtinが来ていた。彼は親日家で、日本酒が大好きなことは有名な話であるが、常連の1人とのこと。

シェフの中島氏は、日本の超有名老舗レストラン、ドイツの日本大使館などでシェフをしていた確かな腕を持つ。肉の和食、オリジナル創作料理など、ULAでしか食べることの出来ない本格的で、ベルリンならではの和食が人気メニューとなっている。

 

 



   

個人的には、人気メニューでもある、甘いソースと山椒がきいた炙り牛サーロイン寿司、海老と海老巻き寿司の天ぷら、前菜3種盛り、豆腐田楽など、挙げたらキリがないぐらい全部おいしい。 寿司屋は街中にあるけれど、生ものが食べれないという私のような日本人にはこういった創作料理は何よりも嬉しい。

さらに、ドイツにはベジタリアンやヴィーガンがビックリするほど多いので、月替わりの精進料理メニューはそういった人への配慮もされている。

とにかく、見た目の美しさ、味の繊細さ、素材へのこだわりは随一である。

 おいしい食べ物は人を幸せにする。そのおいしい食べ物を食べている環境もまた人の気分を左右する。天井が高く、品のある居心地の良い空間で、見た目も美しい、絶品料理を堪能出来たら、その日は最高の1日になる。

私は、お気に入りのお店で食事をする時は、お気に入りの洋服や靴を着用するようにしている。お店の雰囲気に合わせた格好で行くのは、基本的なマナーだと思うけれど、それ以上に気分が高まり、いつもよりワンランク上の自分を楽しむことが出来るのだ。

 



ULA berlin Anklamer Straße 8, 10115 Berlin, ドイツ +49 30 89379570




宮沢香奈 セレクトショップのプレス、ブランドのディレクションなどの経験を経て、04年よりインディペンデントなPR事業をスタートさせる。 国内外のブランドプレスとクラブイベントや大型フェス、レーベルなどの音楽PR二本を軸にフリーランスとして奮闘中。 また、フリーライターとして、ファッションや音楽、アートなどカルチャーをメインとした執筆活動を行っている。 カルチャーwebマガジンQeticにて連載コラムを執筆するほか、取材や撮影時のインタビュアー、コーディネーターも担う。 近年では、ベルリンのローカル情報やアムステルダム最大級のダンスミュージックフェスADE2013の現地取材を行うなど、海外へと活動の場を広げている。12年に初めて行ったベルリンに運命的なものを感じ、14 年6月より移住。



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