開放的で心を豊かにしてくれるベルリンのレストラン・カフェ(宮沢香奈)

2014/09/13 17:46 更新


欧州の食事スタイルの1つとしてあげられるのが、ホームパーティー。ここベルリンでも本当によく開催されている。

スーパーが豊富で、物価も安いとくれば、誰でも必然的に自炊をするようになるのだと思うけれど、そこに、ドイツ特有の広い家に広いキッチンという条件も加われば、料理が得意な人なら尚更、人を呼んで持て成したくなるのだろう。

東京に住んでいた頃は、仕事が忙しいこととおもちゃの様なキッチンでは料理をする気が起きないという言い訳を理由に、必要最低限しか料理をしていなかった私でさえ、今では毎日のように作っている。あれだけ面倒だと思っていたことが楽しくなってくるのだから、やはり環境というのはとても大事なのだと思う。 

そして、食のスタイルにはもう1つ特徴がある。平日だろうが週末だろうが、とにかく晴れた日はオープンエリアで食事やお酒、お茶を楽しむ人が多いということ。

夏が短いドイツだからこそだろうけれど、平日の昼間から満席に近いレストランやカフェを良く見かける。この人たちは、仕事をしているんだろうか?と、見る度思ってしまうけれど、バケーションも長く、いろんなライフスタイルを持つ人がいるのだから、

こういった光景も不思議ではないのだろう。私自身もそんなスタイルを真似て、食事やお茶にゆったりと贅沢な時間を費やすことが多くなった。こういった生活をしていると、分刻みで動き、移動はタクシー、という生活が遠い昔のことのように思えてくる。

3ヶ月間というまだまだ短い期間ではあるけれど、最近行ったおすすめのお店をいくつか紹介したいと思う。

 



   

ここは、Marheineke Markthalleというタイ料理、イタリア料理、ギリシャ料理、中華料理、スペイン料理など、多国籍料理のお店が1列に並んでいるフードコートの様なところ。入ってすぐに飲食店が並び、奥の通路にはフルーツ屋、パン屋、お菓子屋などのマーケットが並んでいる。

フードコートと言っても、リゾート地のデパートにありがちなチェーン店ばかりのいかにもなフードコートとは違い、小さいながらも各店舗のデザインにこだわっている。メニューも豊富にあり、どこの店で何を頼むか考えるだけでもわくわくする。この日はギリシャ料理をセレクトし、食後はパンが有名な隣のイタリアンでコーヒータイム。こういったいろんな楽しみ方が出来るのが良い。

オープンエリアもレストランと変わらず、広々したスペースに、きちんとテーブルチェアのセットが置かれ、客層も場所柄品の良い大人が目立つ。

Marheineke Markthalle

Marheinestr.15 10961 Berlin

 





続いてこちらは、ヴィーガン専門のカフェLaauma。BIO先進国であるドイツだけにベジタリアンやヴィーガン専門のレストランやカフェが多く存在する。

素材にこだわっている分、少し高めではあるが、優しい味は身体に良い物を食べているという実感が出来、普段の食生活にも気を配ろうという気持ちが沸いてくる。店内のデザインもウッドをベースにしたオーガニックさと温かみを感じる空間で、とても居心地が良い。

ベルリンは敷地の広さだけでなく、カフェのインテリアが驚くほどスタイリッシュ。

決して、有名デザイナーを起用し、高級感を出しているのではなく、アンティークや処分前の家具を集めてリサイクルして使用しているところも多く、そのセンスの高さと物への愛情を感じれるところも良い。日本の出版社からカフェ特集取材の話をもらっているので、その際には内装に関してじっくり聞いてみたいと思っている。

写真は、ほうれん草のキッシュ、カボチャのポタージュ。もちろん全て有機野菜を使用している。

Laauma

Sonntagstraße 26 10245 Berlin

  




ラストは、ベトナム料理のChénChè。しっかり食事をするというより、ガーデンでランチかお茶をゆっくり楽しむのがおすすめ。

ベルリンは安くておいしいベトナム料理のお店が多いけれど、ここは上品で、繊細で珍しいメニューが多く、盛りつけから器のセンスまでとてもこだわっている。出てくる料理を見るだけでも楽しめる本格的なレストラン。

ChénChè

Rosenthaler Straße 13, 10119 Berlin

まだまだ他にも紹介したいレストランやカフェが山ほどあるけれど、また次回に。街を歩いているだけでもいろんな発見がある。地下鉄やタクシーに乗っていては知らないままのステキなお店に出会える。それは、また小さな幸せとなって、心を豊かにしていく。




宮沢香奈 セレクトショップのプレス、ブランドのディレクションなどの経験を経て、04年よりインディペンデントなPR事業をスタートさせる。 国内外のブランドプレスとクラブイベントや大型フェス、レーベルなどの音楽PR二本を軸にフリーランスとして奮闘中。 また、フリーライターとして、ファッションや音楽、アートなどカルチャーをメインとした執筆活動を行っている。 カルチャーwebマガジンQeticにて連載コラムを執筆するほか、取材や撮影時のインタビュアー、コーディネーターも担う。 近年では、ベルリンのローカル情報やアムステルダム最大級のダンスミュージックフェスADE2013の現地取材を行うなど、海外へと活動の場を広げている。12年に初めて行ったベルリンに運命的なものを感じ、14 年6月より移住。



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