KITTE大阪（運営は日本郵政不動産）が7月31日、オープンする。旧大阪中央郵便局跡地などに新設したJPタワー大阪の地下1階～地上6階で総賃貸面積は約1万6000平方メートル。他施設との差異化と街の回遊性の向上を狙って都道府県のアンテナショップなど日本各地の物産・飲食を集積したのが特徴だ。
（吉田勧）
地下1階は、約20店の飲食店街〝うめよこ〟などで構成し、1階は大阪中央郵便局、ゆうちょ銀行のほか、「フォクシー」「ミキモト」（いずれも秋オープン予定）や婦人靴の「ヒルズアベニュー」、食物販、カフェなどで構成する。2階は「沖縄宝島」「三輪山本」「クラシキ」「新潟三昧・越の蔵・雪國商店」「ひろしまIPPIN」「みやざき館KONNE」「出雲しめなわや」「荻野屋」「スーパーローカルショップとさとさ」など行政や民間運営の地元産品のアンテナショップを集積した。「意図的に集めた施設はあまりない」（日本郵政不動産）とみている。
3階も岡山の「ブルートリック」、福井の「マスナガ1905」、伊勢志摩の「天埜真珠」や「豊岡鞄」「今治浴巾」「石見銀山・群言堂・暮らしの旅へ」など多くの〝地域ショップ〟が並ぶ。4、5階の飲食も同様だ。6階はスタジオ型乗馬クラブの「乗馬倶楽部銀座」やテーマカフェ、アミューズメント＆バーなどとクリニックで構成した。31日には101店が開き、10月に3店が開店するなど計114店の出店が決まっている。25年春までに全130店が揃う予定だ。売上高、来館客数目標は非公表。
KITTE大阪は東京・丸の内、名古屋、博多に次ぐKITTE業態の4施設目。JPタワー大阪は地下3階～地上39階で、KITTEのほかオフィス（11～27階）、オフィスサポート（8、9、17階）、「ザ大阪ステーションホテル・オートグラフコレクション」（29～38階）と劇場「スカイシアターMBS」が入る。
