キタムラ、オカメインコのバッグや財布がヒット

2017/09/25 10:58 更新


 バッグ・革小物販売のキタムラ(横浜市)は今春夏、バッグが好調で売り上げが前年比0・3%増と堅調に推移した。横浜地区やECの伸びが貢献した。

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 春夏は財布の動きが4、5月にやや鈍ったが、バッグがシーズンを通して安定して売れた。革物以外では、キャンバスや合皮、ビニールなどの異素材使いの商品の動きが目立った。ゴリラ、セントバーナードなど動物をモチーフにしたシリーズが売れているが、春夏はこれらに加え、酉年にちなんだオカメインコのモチーフのバッグ、財布がヒットした。いずれも8、9月も売れ筋として継続している。

 地区別では元町本店、横浜そごう店など来街者が増えている横浜の店舗が好調。小物を元町3丁目店から移した元町本店は30%増ペースの伸びだ。4月には横浜港大さん橋国際客船ターミナルに新店を出した。松坂屋名古屋店、小田急百貨店新宿店などの売り上げも伸びている。

 高速道路のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)内の店舗も20%増と好調だ。特に海老名SA(下り)、海ほたるPAが良く、バッグ、サブバッグが売れている。

 ECは10%増。自社サイトは実店舗の顧客の利用が多いが、提携先のアマゾンでは新規客を取り込み46%増と伸びた。

 昨年から商品を提供している埼玉県飯能市のふるさと納税制度「ムーミン基金」の返礼品の人気も予想を超えた。基金向けのオリジナルの「ムーミン」協業バッグが人気で、夏には第2弾として「リトルミイ」企画を加えた。

 秋冬は星空をモチーフにしたシリーズをクリスマス商戦までの重点に据える。とくに横浜元町商店街のチャーミングセール(9月23日~10月1日)での横浜の店舗の伸びに期待する。また、今年から本店でメンズ企画を拡充しており、今後販売を拡大していく。

人気商品として売れているオカメインコのシリーズ



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