キングが世界初、仏モラビトの婦人服

2015/08/26 15:40 更新


 アパレルメーカーのキングは、フランスの高級バッグブランド「モラビト」を展開するモラビト社と日本における婦人服のライセンス契約を結び、16年春に婦人服「モラビト・スティル」を発売する。モラビトブランドで婦人服を販売するのは世界初。キングが新ブランドを導入するのは7年ぶり。

 仏・ニースで1905年に創業したモラビトは、クロコダイルやオーストリッチなどの高級素材を使い、熟練の職人がひとつひとつ手作業で作る高級バッグ。世界のセレブリティーが愛用していることで知られる。

 16年春にキングが発売する婦人服は、シック&エレガンスをベースに、「本物の心のぜいたくを求める女性に向けた”究極の上質な日常着”」を提案する。ものづくりにおいてはバッグと同様、高級な素材使いやクラフトマンシップを重視する。「国内のトップエンドのブランドとして、素材から付属、縫製と細部にわたってこだわりぬいた、これまでにないクラス感のものづくり」(山田幸雄社長)に挑んだ。

 素材は欧州のインポートを軸に、国内産地ともオリジナルで開発した。年間を通じて50%の構成比を占める主力のニットは、ほぼすべてインポート糸を使う。中心価格は、コート18万~50万円、ドレス7万9000円~15万円、ニット4万9000円~15万円など。生産は国内が80~90%で、国内では作れない手の込んだ一部商品は海外で生産する。

 初年度は百貨店5~6店と有力専門店で販売し、売り上げ計画は5億円(小売価格)。2年目に8億円、3年目に10億円を目指す。服とバッグを融合した売り場作りも想定している。
 



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