ラグジュアリーグループの仏ケリングは、サステイナビリティー(持続可能性)の取り組みを加速する。チーフ・サステナビリティ・オフィサー兼渉外担当責任者のマリークレール・ダヴー氏が来日し、「温室効果ガス(GHG)排出を35年までに絶対量で21年比4割削減する」との新たな高い目標を公表した。代替レザーの開発など素材革新を進め、企業の枠を超えた連携も強化する。
(中村恵生)
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手本になる責任
ケリングが17年に策定した25年までのサステイナビリティー目標に関し、20~23年の進捗(しんちょく)をダヴー氏が日本のメディアに向けて説明した。「未来のラグジュアリーを創造する」がテーマの25年戦略は、気候変動・生物多様性・循環社会の三つの切り口で進め、パリ協定目標の「産業革命前からの気温上昇を1.5℃以下に抑える」やGHG排出ネットゼロにコミット、調達に関わる自社基準のケリングスタンダードの完全実施、原材料トレーサビリティー(履歴管理)100%、再生可能エネルギー100%などを目標に掲げる。
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